サッカー人生(ブラジル編)
夏休み前のある日、家でサッカーの雑誌を読んでいる時に、ある広告が目に付いた。
「ブラジルサッカー留学」
上手くなるにはこれしかない! 単純にそう思ってしまった。
日本人でブラジルで活躍する「カズ」という人がいることは以前から知っていた。
何も悪びれず親に話してみたけど、その時どういう反応があったかは覚えていない。
そして、1年生の夏休みに短期留学する事が決まった。一応監督に断ったけど、いい顔はしてなかったのは覚えている。
それまで当然、家を出た事もないし、飛行機自体も乗った事無かったのに、よく行く気になったものだと思う。
12時間かけてロスまで飛んで、給油してサンパウロまで12時間。成田を夜出発するのでロスまでは寝れる。ロスからは寝れないので起きているけど、サンパウロに到着すると朝。必然的に昼間なのに眠くなって、時差ボケがキツかった。
初日の夜、食事の時に「カズ」がやってきた。これから日本の読売クラブ(現東京ヴェルディ)に移籍する為帰国すると言っていた。
サインをもらい、ツーショットで写真を撮ってもらった。 感激したね~。
そんな初日を終え、次の日から留学生達は、国内のサッカーチームに散りばめられた。
田舎町のクラブに到着しビックリ! トイレに扉が無い。ブラジルのサッカーチームの寮のトイレには扉が無く、ウン○する時も丸見えなんです。誰かが用たしている横で他人が顔洗ってたりする(笑) 日本から行くと便秘になる人が多いと聞いた。
そしてベットも汚い。毛布も汚い。夜中にノミ・ダニに全身数十ヶ所食われて、日中はウナコーワ、夜は食われてを繰り返していたなぁ。
肝心の練習の方は刺激的だった。まわりは超ビンボー家庭の子供達ばかりだからプロになる為に必死。そんな姿が、恵まれている生活をしてきた15歳の僕には強烈で考えさせられるものがあった。
ブラジルではリオデジャネイロに観光に行ったり、プロの試合を見たり、ポルトガル語を少し覚えてくるとふざけて女の子に話しかけてみたりと、見る物、聞く物全てが新鮮で、勉強になる事ばっかりだった。ホントに充実した1ヶ月だった。
でも、この時は僕がまた、この国に来る事になるとは想像もしていなかった。
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